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cTrader 3.7の新機能について

cTrader Desktop 3.7がベータ版で公開されましたので、新機能などについて紹介します。

※Spotware社のcTraderで公開された後に、AxioryやTradeViewなどのcTraderで利用できるようになります。

具体的な内容として、

・UI(ユーザーインターフェース)
・API(アプリケーションプログラミングインタフェース)

の2つに分けて紹介します。

cTrader Desktop 3.7の新機能についての動画

UI(ユーザーインターフェース)

UI(ユーザーインターフェース)について9つ紹介します。

経済指標カレンダー

各通貨ペアの経済指標のリストが確認できます。

cTrader内で経済指標が確認できるため、わざわざ取引プラットフォームから離れて、調べる必要がありません。

Impactと書かれている部分で指標の重要度が分かります。

チャートズーム

スムーズにズーム機能が使えるようになりました。
また、Ctrlキーとマウススクロールで簡単にズーム機能を利用することができます。

今までは、段階的にチャートがズーム、ズームアウトしていましたが、今回のアップデートでスムーズにズーム、ズームアウトできるようになりました。またショートカットキーが設定されたことで利便性が増しました。

描画ツール

描画ツールとして鉛筆が追加されました。

チャートに直接フリーハンドで描画できます。
テンプレートとして保存することはできませんが、シナリオなど考える際に役立つツールです。

切り離されたチャートウィンドウ

切り離されたチャートにツールバーが表示されるようになり、複数のチャートを追加できるようになりました。

切り離されたチャートで様々なツールを使えるため、今まで以上に操作性が良くなりました。

機密情報を非表示設定

アカウント番号や残高、cTraderIDなどの機密情報の非表示設定が追加されました。

Privacyの欄にあるチェックボックスで、表示、非表示の設定ができます。

パラメーターパネルの追加

[Automate]タブ内に、パラメーターパネルが追加されました。

わざわざ、設定画面を開いてパラメーターを設定する必要がなくなりました。

チャートのQuickTradeボタンの表示/非表示

チャート上部にあるクイックトレードのボタンの表示/非表示の設定ができるようになりました。

[チャート画面を左クリック]→[チャート上に表示]→[QuickTrade Buttons]で非表示の設定ができます。

ポジションカウント

マーケットパネル内にある通貨ペアに持っているポジションの数が表記されます。

複数の通貨ペアで取引する際に便利な機能です。

グラフ追加ボタン

ツールバーに[新しいチャートボタンの追加]オプションが追加されました。

マルチチャートモードとフリーチャートモードの両方で利用可能です。クリックするだけで即座に新しいチャートを追加することができます。

API(アプリケーションプログラミングインタフェース)

API(アプリケーションプログラミングインタフェース)について4つ紹介します。

cBotのマルチシンボルバックテスト

バックテスト中に他のシンボルの利用が可能になりました。

他の通貨ペアの情報などを利用できるため、より幅広いcBotの作成が可能になりました。

新しいAPI

APIが新しくなりました。

MarketDataに新しいメソッド(GetBars,GetBarsAsync,GetTicks,GetTicksAsync)が追加され、
リアルタイムとバックテストの両方で複数の通貨ペアの過去データを利用することができます。

インジケーターライン間の雲

インジケーターライン間で雲が利用できるようになりました。
[Cloud(“UpperBand”, “LowerBand”)]で利用することができ、新たなインジケーターの作成が可能になりました。

下記のコードは、移動平均線の間に雲を利用したサンプルの一部です。

APIを使用したバーのカスタムカラー

個々のバーの色を変更できるようになりました。
APIメソッド(”SetBarColor”,”SetBarFillColor”,”SetBarOutlineColor”,”SetTickVolumeColor”)が追加され、チャート上の個々のろうそく足に特定の色を設定することができます。

下記のコードは、終値が移動平均線の上にあるときには赤色を、下にあるときには緑色になるようにしたサンプルの一部です。

以上がcTrader3.7で新しくなった機能等の紹介でした。

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