ろうそく足のパターンからわかる大衆心理
相場を動かす人間達の思いがろうそく足には秘められています。
不安、期待、恐怖、焦り、そういったトレーダー達の様々な感情により相場は構成されています。
そして、反転する時、これから伸びる時、そのろうそく足にはある一定のパターンがあります。
Candlestick Patternsはそんなろうそく足のパターンを明確に示します。
目次
9種類のろうそく足のパターン
Candlestick Patternsは合計9種類のろうそく足のパターンを表示する事ができます。
株取引等ではヒゲまでをパターンに含め、つつみ線、はらみ線を判別しますが、FXではろうそく足のギャップが発生しにくい為、Candlestick Patternsでは実体のみで判断しています。
上昇パターン
上昇を示す4つのパターンです。
強気つつみ線
Candlestick Patternsでの表記はBullishEngulfingです。
つつみ線とは、一本目のろうそく足の実体を二本目のろうそく足が包み込んでいる組み合わせの事を言います。
そのつつみ線の中でも、一本目が陰線、二本目が陽線となっているつつみ線は、上昇シグナルとして有効です。
一本目のろうそく足に対して、それを包む程に強く反対に動いている事から、今後もその方向に進む可能性があると判断する事ができます。
強気はらみ線
Candlestick Patternsでの表記はBullishHaramiです。
つつみ線とは反対に、二本目のろうそく足の実体を一本目のろうそく足が包み込んでいる組み合わせの事をはらみ線と言います。
一本目が陰線、二本目が陽線のはらみ線は上昇シグナルとなります。
下降中に現れると、上昇への転換を示すシグナルとなる事が多いです。
トンボ
Candlestick Patternsでの表記はDragonflyDojiです。
売りが強く一旦は下げたものの、結局は買い戻され、始値と終値がほとんど同じで、下髭が伸びている状態です。
下降中にこれが出ると強い反発を示す事になり、上昇が期待できます。
逆に上昇中にこれが出ると、今度は始値を超えられない程に勢いが弱まっているとも判断でき、下降を暗示します。
カラカサ
Candlestick Patternsでの表記はHammerです。
性質はほとんどトンボと同じですが、実体がしっかり残っている点が異なります。
また、トンボよりも下髭が長い足のみをCandlestick Patternsではカラカサと定義しています。
これにより、トンボよりも強い反発を確認する事ができます。
下降パターン
下降を示す4つのパターンです。
弱気つつみ線
Candlestick Patternsでの表記はBearishEngulfingです。
強気つつみ線の反対で、一本目が陽線、二本目が陰線のつつみ線は下降シグナルとなります。
弱気はらみ線
Candlestick Patternsでの表記はBearishHaramiです。
強気はらみ線の反対で、一本目が陽線、二本目が陰線のはらみ線は下降シグナルとなります。
トウバ
Candlestick Patternsでの表記はGravestoneDojiです。
トンボの反対で、買いが多く入った後に売り戻された状態です。
方向が違うだけで、その性質はトンボと変わりありません。
トンカチ
Candlestick Patternsでの表記はInvertedHammerです。
カラカサの真逆のパターンがトンカチです。
カラカサと同じく、Candlestick Patternsではトウバよりも上髭が長いものをトンカチと定義しています。
反転パターン
反転を示す1つのパターンです。
同時線
Candlestick Patternsでの表記はDojiです。
上下の髭がそれなりに長く、実体が非常に小さいろうそく足の事を同時線と言います。
上にも下にも動いた挙句に始値と終値がほとんど同値という事は、売りの勢力と買いの勢力の拮抗状態を表します。
これまでのトレンドが終了し、転換に差し掛かる場面で現れる事があります。
ろうそく足を利用したトレードの利点
ろうそく足を利用すれば、どんなインジケーターよりも速く判断を下せるようになります。
全てのインジケーターはろうそく足を元に計算するという特性上、どうしてもろうそく足と比べると、サインを確認するまでに時間がかかります。
また、これまで紹介したCandlestick Patternsの9つのパターンからもわかる通り、ろうそく足の形には大衆心理が現れています。
全てのろうそく足が有効に利用できる訳ではありませんが、常にエントリーする必要は全くありません。
わかりやすい場面でのみ、エントリーすれば良いのです。